ハイレゾって何?『CDを超えた超音質』は本当に意味があるのか検証

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最近何かと話題の

『ハイレゾ』

というものをご存知でしょうか?

大手AV機器企業のソニーは歌手の木村カエラさんをCMに起用し、ハイレゾ対応ウォークマンを大々的に宣伝していますよね。

でも、ハイレゾハイレゾとは言うけど結局なんなの?

何かすごいらしいけど一体何がすごいの?

といまだによく理解していない人も多数いるのが現状です。

そんなわけで今回は今話題の“ハイレゾ”について検証していきたいと思います。

そもそもハイレゾとは

そもそもハイレゾって何なんでしょうか?

Wikipediaによると、

“ハイレゾリューションオーディオ (英: High-Resolution Audio) は、音楽用CD(CD-DA)を超える音質の音楽データの総称。略して「ハイレゾオーディオ」、「ハイレゾ音源」と呼ばれることもある。”

とのことです。

ハイレゾとは、“ハイレゾリューションオーディオ”という新規格の略称だったわけですね。

また、

“具体的にはサンプリング周波数および量子化ビット数のうちどちらかがCD-DAスペック(44.1kHz/16bit)を超えていればハイレゾリューションであると見なされる。”

“リニアPCM換算でサンプリング周波数、量子化ビット数の一方がCDスペックを超えていればハイレゾリューションオーディオの定義に合致する。ただし、一方がCDスペックを超えていても、もう一方がCDスペック未満の場合は、ハイレゾリューションオーディオとはみなされない。なお、JEITAはCDスペックを44.1~48kHz/16bitと定義している。”

というわけで、色々と定義があり、難しい専門用語のオンパレードです。

私を含めオーディオ事情に詳しくない人にとってはちんぷんかんぷんかもしれませんが、要するに

『CDより音の量が遥かに増した超高音質の音源』

非常にざっくりとした捉え方ですと、ということになります。

具体的な周波数などについての事情は後述しますが、一般的な理解としては上記のようなもので十分でしょう。

本当に音質はすごいの?

さて、ここで気になるのがまず本当にCDよりも音質が良いのか?

という点です。

結論から言えば

『(ある意味では)良いことには違いない』

ということです。

そもそもCDには記録されていなかった音がハイレゾ音源には記録されていますから、CDでは最初から聞くことが不可能だった音を(理論的には)楽しむことができるわけです。

しかし、ここでかっこ書きで

“ある意味では”

“理論的には”

としたには、ちゃんとわけがあります。

人間の可聴域は20Hz~20,000Hz

そもそも人間の耳には“可聴域”というものがあります。

聞きなれない言葉かもしれませんが、読んで字のごとく

“耳で聴くことが可能な音(周波数)の域”

ということですね。

つまり下は20Hzから上は20,000Hzという周波数の幅までの音を聞き取ることができるということです。

これは個人差が大きく、10歳程度までの子供には何と80,000Hzまで聞こえることもあるそう。

反対に年齢を重ねるごとに可聴域は狭くなる傾向があり、40歳頃には15,000Hz程度までしか聞き取ることができなくなるのが一般的だとか。

なんとも諸行無常や老いの悲しみを感じるデータではありますが…

とにかく、一般的な成人男女の耳には20Hz~20,000Hzの間の音が聞こえてくる、裏を返せばそれ以上の特に高域などの音はどれだけ頑張っても物理的に聞こえない…

ということになります。

CDを超える意味があるのか?

そこで疑問となるのが、

果たしてCDを超える音源は意味があるのか?

ということです。

メーカーなどにより多少の違いはありますが、一般的に市場に流通しているCDはどれも先ほどの人間の可聴域に基づき、それをカバーする範囲の音を収録しています。

そしてそれ以外の不可聴域、つまり人間にはどうあがいても聞き取ることのできない周波数はバッサリと切り落として容量などを節約しているということです。

また、特にオーディオに拘ったりする人以外には、CD音源から更に圧縮、変換をしていわば“劣化”した音源と、CDを比べても聞き分けが中々出来ないようです。

たとえばitunesからipodへ取り込む際のデフォルトの設定は大抵128kbpsという相当に圧縮している音源なわけですが、これでも十分に一般的には高音質として視聴に耐えうるものですし、何も設定をいじらず128kbpsの音源で音楽を楽しんでいる人も多数います。

さすがに128kbpsの圧縮音源とCD音源そのままでは、よく聞き比べると判別可能な方も多く、こだわる場合にはより高音質な圧縮や非圧縮方式を採用するわけですが…

それでも320kbpsくらいまでになると、より高音質な非圧縮方式のものやCD音源と聞き分けられる人も非常に限られてくるよう。

音楽業界で日々携わっているプロがブラインドテストをしてもCDからの圧縮音源とCD音源を聞き分けられなかった、なんて実験データもあるようで…

これらを鑑みると、

果たしてCDを超えても実際に聞き分けられる人間がどれだけいるのか?

もしかしたら誰もわからないんじゃないか?

という疑問と共に、ハイレゾ音源そのものの意義にも疑問が投げ掛けられるのも無理のないことです。







一概に無意味とは言えない

ここまでハイレゾの存在意義を否定するような内容ばかりをお伝えしてきましたが、無意味だと一蹴してしまうのは少し早計かもしれません。

それは

“ハイレゾ音源では可聴域の音も増えている”

ということ。

つまりCDでは人間が聞き分け不可能な部分の音をごっそりと削っていたわけですが、実はそれだけでなく聞こえるところの音も削ってしまっていたということのようです。

その

“やむなく削られていた可聴域の音をハイレゾではより多く収録している”

ということだとか。

たしかにそうであれば、人間の耳にも音として聞こえる部分に変化があるわけですから、分かる範囲でCDよりも音質が改善されたといってもいいのかもしれません。

また、

音というとつい聞こえてくる音楽的なものにばかり思考が行きがちですが、

音とは本来、

“物体の振動が空気中を振動(音波)として伝わって、その振動が鼓膜に伝わる内容やその音波のこと”

を指すわけです。

そうであれば直接的に“音楽”としては聞こえないとしても、記録されている振動≒伝わる振動の量が増えているわけですから、その点で言えば音質、つまり音楽としての聞こえ方や感じ方に何らかの差異があってもおかしくはないわけです。

『ハイレゾ』を楽しむには

結局のところ、違いがあるのか無いのか結論付けることは難しいようです。

単にいい音だと思い込む=プラシーボ効果かもしれませんし、音としてはわからなくても感覚的に違うと感じればそれはすなわち音質が違う、ということなのかもしれません。

世間でも議論は白熱、拮抗状態ですが、どうせならば実際に自分の耳で確かめてみたいものですよね。

そこでここまでこの記事を読み、ハイレゾを体験してみたくなったあなたにハイレゾを楽しむための注意点をいくつか挙げたいと思います。

ハイレゾ音源を入手する

当たり前ですがまずは音源がハイレゾ規格のものでなければいけません。

また、ハイレゾにも色々と種類があり、元々ハイレゾで収録されたものの他、

“アップサンプリング”

といって過去にアナログなどで録音された音源を技術によってハイレゾ規格にしたもののもあります。

これについても議論があるのですが、今回はあえてここまでは言及しません。

とにかくまずはハイレゾ音源を入手することが先決です。

そうはいってもまだまだ世間に出てきたばかり、生まれたてホヤホヤの新規格ですから、対応音源は非常に限られています。

必ずしも自分が聞いてみたい曲がハイレゾで提供されていないこともある、ということも注意が必要です。

ハイレゾ再生対応機器を用意する

ハイレゾ音源はそれを入手して再生すればハイ終わり、というわけにはいきません。

当然各種の機器もハイレゾに対応していなければ、ハイレゾの音質を楽しむことはできません。

プレーヤーも必要ですし、ヘッドホン(イヤホン)も新たに対応しているものが必要となります。

他にもどんな機器を使ってどのような環境で再生するかによって必要なものは変わります。

自分の環境を考えて、必要なものを用意しなければなりません。

特にヘッドホン(イヤホン)はハイレゾに限らず、それ一つで同じ音源の聞こえ方が全く変わりますから、こだわって自分が納得できるものを用意したいものですね。

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いかがでしたでしょうか。

今回は今話題の“ハイレゾ”について、少し深く検証してみました。

『是非体験してみたい!』

という人も、

『私はCDで十分』

という人も、それは完全に個人の自由です。

ただ、いずれにしてもこうして新たな規格が増えることで選択肢が増え、それにより新しい楽しみ方が提供されるというのは喜ばしいことではないでしょうか。

これから“ハイレゾ”が音楽業界を席巻し、私達の日常の音楽シーンを一変させることになるのか。

はたまた中々普及せず次第に淘汰されていってしまうのか…

これから要注目ですね。

                           


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“ハイレゾって何?『CDを超えた超音質』は本当に意味があるのか検証” への1件のフィードバック

  1. gkrsnama より:

    ハイレゾでは、CD規格で切り落とされた端の方。超音波と低音量ゾーン(*)を再現できるようになります。そこの部分を再生しているか聞き取れるなら、ハイレゾに意味はあります。

    (*)厳密にいえば、CDで超低音量域が切り捨てられているとだけではないのです。デジタルでは雑音成分は音量にかかわらず同一ですから、小音量では雑音の割合が歪っぽい音になります。実験で、CD音の歪だけ1000倍すれば、僅かに歪んで聞こえます。つまりCDでは最大音量の1/1000(-60db)のところの音は歪っぽいのです。ハイレゾでは雑音成分がさらに1/1000ほど減りますから、同様の操作をしても歪っぽく聞こえないはずです。ただ、問題は、-60dbの音に音楽上意味があるかという点です。

    早速、DACヘッドホンアンプを導入し、スタジオ屋さんのLessLossの自社音源をハイレゾ仕様とCD仕様で公開しているデータをダウンロード。聞き比べました。確かに、両方同じ音質には聞こえません。しかし、ハイレゾの特徴と思ったのが次はCDに聞こえたり、CDの方が音がよく聞こえたりハイレゾの方が音がよく聞こえたりと、何度やってももうバラバラ。

    判ったのは、人間の音質記憶を保持する能力の低さと、わたしの耳にはハイレゾは豚に真珠ということでした。これで安心して無視できます。(厳密なブラインドテストではCDとSACDの間に有意差が出ないというのは、前から言われておりまして、わたしも確認しました。)

    もちろんASIOだっけWasapiをいれました。試聴に使用したヘッドホンは「ハイレゾ対応機」ではありませんが、ゼンハイザーのHD-800とSTAXのSR-404です。

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