正式発表の『VAIO Phone』はロゴ代が2万円!?Xperiaと比較すると残念な結果に…

IT・科学

 

2015年3月12日、VAIO株式会社から

『VAIO Phone』

の詳細が正式に発表されました!

以前にはなんとモックどころか“箱だけ”発表など何かと話題だったVAIOスマホ…

気になる詳細を早速見ていきましょう。

 

 

デザイン

 

まずは外観から。

 

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(出典:www.j-com.co.jp)

 

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(出典:www.bmobile.ne.jp)

 

 

とことんまで余計なモノのないデザインです、ある種の潔さも感じられます。

無駄な装飾のないシンプルなデザインは往年のVAIOらしいとも言えるでしょうか。

 

PC事業では最近は“イロモノ”とも言われるような尖った機種を出していたVAIOですが、今回はどちらかというと

“VAIO pro”

“VAIO Z”

といったハイエンド機を彷彿とさせる、シンプルで洗練されたデザインのようにも見えます。

どうせならVAIO proのように刺さって怪我しそうなくらい鋭角なスクエアデザインも見てみたかったですが…(笑)

 

基本スペック

 

今回発表された“VAIO Phene”のスペックは以下のようになっています。

 

OS:Android 5.0
サイズ:約141.5mm×約71mm×約7.9mm
ディスプレイ:5インチHD(720×1280)
質量:約130グラム
カメラ:背面1300万画素、前面500万画素
CPU:1.2GHz クアッドコア
RAM:2GB
内蔵メモリ:16GB
バッテリー:2500mAh
SIMサイズ:マイクロSIM
テザリング:対応

てっきり全部載せの超ハイスペック端末で勝負をしてくるのかと思いましたが、そうでもないようです。

2015年3月現在では一般的なミドルスペック機といったところでしょうか。

ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイ、防水・防塵機能など、日本人が好む各機能も備わっていないとのこと。

まあiphoneのことを思えば同じようなものですが、最近ではdocomo公式からiphoneをおサイフケータイ化できるシートも発売しているくらいですし、個人的にはオサイフ機能くらいは対応してほしかったのが本音です。

 

Xperiaと比べて…

 

VAIOが出したスマホとなると、当然比較対象に来るのが“Xperia”でしょう。

本家から独立分離して全面戦争だ!と一部では盛り上がりも見せていましたが、実際のところはどうなんでしょうか。

現行機種であるXperiaZ3/XperiaZ3 compact と比較をしてみました。

 

・XperiaZ3(SO-01G)

OS:Android4.4
サイズ:約146㎜×約72㎜×約7.3㎜
質量:約152g
連続待受時間:3G(静止時)約750時間
GSM(静止時):約570時間
LTE(静止時):約640時間
連続通話時間 3G 約810分
GSM:約740分
ディスプレイ :トリルミナスディスプレイ for mobile
サイズ 約5.2インチ
解像度(ドット数):フルHD:1920×1080
CPU:2.5GHzクアッドコア
電池容量:3100mAh
メモリRAM:3GB/ROM:32GB

 

・XperiaZ3 compact(SO-02G)

OS:Android 4.4
サイズ:約127㎜×約65㎜×約8.6㎜
質量:約129g
連続待受時間 3G(静止時)約800時間
GSM(静止時):約620時間
LTE(静止時):約650時間
連続通話時間:3G 約700分
GSM:約650分
ディスプレイ:トリルミナスディスプレイ for mobile
サイズ:約4.6インチ
解像度(ドット数):HD:1280×720
CPU:2.5GHzクアッドコア
電池容量:2600mAh
メモリ:RAM 2GB/ROM:16GB

 

上記はdocomo版の基本スペックですが、各社基本スペックに違いはありません。

SONY公式サイトから引用しましたので先ほどのVAIO phoneとは表記が一部違いますが、照らし合わせてご覧ください。

 

さて、こうしてみると…カタログスペックではVAIOスマホの完敗ですね。

Z3はもちろん、小型化され一部スペックダウンされているZ3compactにも及びません。

唯一優っているところはディスプレイサイズの割にZ3よりは軽量というところしょうか、20gの差はけっこう大きいですね。

それでもZ3 compactにはバッテリーサイズが小さいのに重量面でも負けていますし、ちょっと残念です。

OSが最新の“Android5.0 Lollipop”搭載なのは評価したいところ。

ただ、まだ正式発表はないものの、次期機種としてすでにXperiaZ4の噂も続々と出ています。

Z3シリーズからスペックアップすることはもちろん、OSも5.0を積んでくることは予想できますから、現行の機種にもスペックで劣っていると中々厳しい戦いになりそう。

その分ユーザー層を絞って、価格を抑えてお手頃の価格で提供していくということなのでしょうか?

 

Xperiaよりは大分安い

 

さて、デザイン、スペックと来たら次に気になるのが“価格”ですね。

気になるVAIO phoneの価格はというと、

・端末一括購入:51,000円
・端末24回分割払い:音声通話+無制限月額3,980円 /音声通話+1GB制限月額2,980円

上記のようになっています。

なるほど、こうしてみると昨今のスマホの価格よりは大分安いかもしれませんね。

Xperiaは基本的に高級モデルですから、一括購入すると8万~くらいすることを考えると大分安いかも。

ちなみにデータ通信1GB制限のプランと無制限プランでは月々1000円しか違いません。

スマホで1GB制限だとろくにWEBブラウジングもできませんから、無制限プランにするほうが現実的でお得ですね。

 

 

お手頃価格…だけど割安ではない

 

さて、最近の高級スマホから比べると大分お手頃価格な“VAIO Phone”ですが、実は全然割安ではないという事実があります。

実はこのVAIO Phone、既にパナソニックが台湾市場向けに発売している『ELUGA U2』と全く同じデザイン、同じ性能なんです。

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(出典:getnews.jp)

 

デザインは悪くないかな?とは思っていたのですが、元々シンプルな完成されたデザインをほぼ流用したようなものだったんですね…。

 

ちなみにこの“ELUGA U2”は7990台湾ドル(約3万円)ということで、非常にコスパの良い機種なのではないでしょうか。

むしろこっちを日本向けにも出荷してほしいくらい…それこそ格安Simとの組み合わせでかなりいい感じになりそうなものですが。

 

“VAIO Phone”と“ELUGA U2”との違いといえば、裏に『VAIO』のロゴが刻印されているどうか。

つまりロゴ代で21,000円くらいの価値があるということです。

うーん、生粋のVAIOファンであればそれも納得なのでしょうか。

 

 

VAIO株式会社謹製のスマホということで、各方面から注目を浴びていた今回の

『VAIO Phone』

本家のXperiaに対抗して相当気合の入ったものを出してくるんじゃないか…と期待が寄せられていました。

 

それだけに今回の内容は少し残念かな?というところ。

やはりVAIOブランドに愛着のある人というのは、価格よりも“高品質”や“最先端”といったモノを求める層なんじゃないか?と思っています。

 

私自身、初めて触ったパソコンが当時35万円くらいしたVAIOのノートパソコンで、それ以来何かとVAIOには縁があり、今もモバイル機としてVAIO pro11を愛用しています。

最近はマイスマホのXperia Z1fの調子が少し悪いので、内容によってはVAIOスマホもありかな?と思っていましたが…今回はとりあえず見送ることになりそうです。

 

とはいえまだまだVAIO株式会社のスマホ事業は始まったばかり。

これからどんどん素晴らしいモノを作って、

”スマホと言えばVAIO”

と言われるくらいの快進撃を期待したいですね!

 

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