連日の寒波で日本全国に本格的な冬が到来しています。
そして冬といえば北海道、北海道と言えば雪、雪と言えば雪まつり!
ということで、全国各地から“さっぽろ雪まつり”観光に訪れる方もいるかと思います。
そこで大切なのがどんな服装をしたらいいのか?ということ。
なんとなくものすごく寒いなというのはわかるけど、どうしても雪国という未知の場所のイメージはつきにくいかと思います。
今回は生まれも育ちも北海道の筆者が、雪まつりを安心して楽しむための服装のポイントをアドバイスします。
服装のポイントは3つ
北海道の寒さを乗り切る服装のポイントは大きく分けて3つ。
まず1点目は、
“重ね着が基本”
ということです。
北海道の冬はご存知のとおりとても寒いのですが、特に雪まつりが開催される2月は1年の中でも一番寒さが厳しい時期です。
2月の札幌の平均気温はマイナス5℃前後で、日が落ちるとマイナス10℃以下になることも珍しくありません。
まさに“極寒”といったところですね。
しかし一転して、建物など室内に入ると暖房をこれでもかというくらいに効かせているのが北海道というところです。
生半可な暖房では暖まらず、すぐに冷えてしまうので設定温度は非常に高くなっているのです。
ですから、厚着をしたはいいけどいざ食事や買い物などで室内に入ると汗がだらだら……ということになります。
特に不慣れな観光客の方はこの温度差に対応できず体調を崩してしまうということもしばしば。
室内と室外両方の温度に対応できるように、重ね着をして脱ぎ着をしやすい服装を心掛けることが大事なのです。
もう少し具体的に言えば、
・一番上には丈の長いオーバーコート
・二番目にはインナーダウンなど防寒性があり、かつ着脱しやすいもの
・三番目にはセーター、シャツなど厚着しすぎず普段の冬物の洋服を
このような構成で組み合わせれば、室内外の気温差に柔軟に対応することができます。
特に一番上の、“丈の長い”コートというのがポイント。
ここ数年はショート丈のコートが流行ですが、上半身だけ守っても寒さ対策としては不十分。
膝丈くらいまでの長いコートで全身を覆うと良いでしょう。
“お洒落は我慢”とはよく言いますが、我慢にも限度というものがあるので、ほどほどにして寒さ対策を第一にしてくださいね。
2点目は、
“ヒートテックなど下着での温度調整は要注意”
ということです。
よくヒートテックなど特殊な下着、肌着を着用して防寒対策をする方がいますが、これは逆効果です。
たしかにヒートテックは汗をかくと発熱するわけですが、吸湿性は優れているとはいえないため、室内でかいた汗がひかないまま外に出ると逆に体が冷え風邪などの原因にもなりかねません。
また、ただでさえ着込んでいるのに一番下に着ている下着を脱ごうと思っても中々容易ではありません。
ですから、温度差に柔軟に対応したい場合、ヒートテックなどのインナーでの防寒対策はデメリットも多いのです。
3点目は、
“マフラー、手袋、靴下などの小物は最重要”
です。
どうしても防寒対策というとコートなど上着類に目がいきがちですが、北海道の厳しい寒さはそれだけではカバーしきれません。
どんなに暖かいコートやダウンを着ていても、他の場所が無防備だと全く意味がありません。
しっかりと寒さを防ぐには、首や手足など体温が逃げやすいところをガードしてください。
手袋は親指などが出てているミトンタイプのものもありますが、しっかりと5本の指全てを守れるものを着用すること。
特に雪道を歩き慣れていない場合、寒いからと言ってポケットに手を入れて歩くとバランスが取れずに転倒してしまいます。
そういった意味でも、サイズの合った手袋を着用して歩くことは重要です。
手先と同様に、足先の防寒もとても大切。
本当に寒いところでは、足先から冷えを感じるものです。
北海道でも冬は対策をおろそかにすると凍るように足先がかじかみ、痛さを感じるほど冷え込みます。
特に雪まつりの時期は気温も低く、また雪や氷の上を1日中歩き回りますから、足先の防寒はマストです。
厚手の靴下を履くなどして指を寒さから守ってください。
また、場所によっては雪や氷が溶けべちゃべちゃになっているので、染みやすい素材の靴を履いていると中まで濡れてしまいます。
靴の防水・撥水にも気を遣ってください。
そして意外と気づかないのが耳ですが、特に寒いときは耳が痛くなるほどですから、ニット帽や耳当てなども持っておくと安心です。
いかがでしたでしょうか。
今回は実際に住んでみないとわからない“雪国 北海道”ならではの事情からアドバイスをお伝えしました。
せっかくの雪まつりを寒さで楽しめないと残念ですし、体調を崩してしまっては思い出が台無しです。
しっかりと対策を心掛けて、思う存分雪まつり、そして冬の北海道を満喫してくださいね。
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