最近、電気屋さんに行くと、目につくのが『デジタルカメラ』の棚。
種類がとても豊富で目移りしてしまいます。
選択肢が多いのは嬉しいことですが、あまりに多いと何をどう選んでいいのかわからなくなってしまいますよね。
そこで今回はデジカメ選びで迷わないための基礎知識と選び方を紹介します。
“基礎知識”
まず最初にパンフレットにも書いてある基本的な用語の説明をしていきます。
ここで基本的な知識を身につけてから改めてカメラ選びをしてみると、今までとは全く違って見えてきます。
画素数
解像度のことです。
写真は、小さな点(画素=ピクセル)が集まって出来ています。
ですから、画素数が多ければ多いほど点の集合が多くなり、鮮明な画像になるわけで、大きく引き伸ばしても綺麗な写真を楽しめるということになります。
では数字が大きければ無条件に良いのかというと、一概にそうとは言えません。
写真を小さなディスプレイやモニターで見る分には数値の違いほど目に見えて変わりませんし、後述する撮像素子のサイズなども密接に関連してきます。
複雑な話は置いておいても、一般的なスナップ写真であれば800万~1000万画素程度あれば十分に美しい写真を楽しむことができます。
光学ズーム
ひとくちにズームといっても、デジタルカメラのには光学ズームとデジタルズームが有ります。
光学ズームは、機械的にレンズを動かして拡大します。
そのため、目的の部分の画素はそのままで画像も劣化しません。
一方デジタルズームはレンズを動かさずに目的の画像の一部データを拡大処理します。
そのため、光学ズームに比べて画素が粗くなります。
ですから光学ズームが何倍なのかというところで、どこまで元の画像のまま綺麗にズームできるのかというのが決まってきます。
手振れ補正
シャッターを押すときに一瞬、手に力が入ってしまい、撮影した写真がぼやけてしまうことが有ると思いますが、それを抑えてくれる機能です。
手振れ補正には、光学式と、電子式(デジタル)が有ります。
光学式は、光学ズームと一緒で、機械的にレンズを動かして画像を補正します。
電子式は、デジタルズームと一緒で、撮影したデータを補正します。
電子式は複数の画像を元に合成するという疑似的な補正のため、どうしても残像やにじみのようなものが出てしまう場合があります。
オートフォーカス
ピントをオート(自動)でフォーカスしてくれる(合わせてくれる)システムです。
良く省略してAFと記載されます。
価格や種類を問わず今やほとんどのカメラに標準的に搭載されている機能です。
AFにはコントラストAFと位相差AFがあります。
細かい構造の説明は省きますが、コントラストAFは小型化しやすく、位相差AFはAF専用の構造をもつのため高速化できるというメリットがあります。
もっとも、ここはコントラストAFだから~、位相差AFだから~…などということではなく、各メーカーや機種によって相当ばらつきがあるところです。
AFの速さ次第で狙った写真を瞬時に撮れるかどうか、撮りたい写真がとれるかどうかが決まってくるので、AFの速さは意外に重要です。
どちらのシステムを採用しているかというところで判断するのではなく、実機に触れてみて体験してみるのが一番良い方法ですね。
イメージセンサー
撮像素子ともいい、デジタルカメラで最も重要な部品とも言える部分です。
このセンサーの性能次第で、カメラの性能が決まるいっても過言ではありません。
レンズを通して見た被写体をデータに変換する部品です。
一般的にはサイズが大きいほど高性能ということになります。
“種類別の特徴”
ここからはデジタルカメラを3つの種類に大別してそれぞれの特徴を説明します。
コンパクトカメラ
所謂、『デジタルカメラ』と言えば、一般的はこれをイメージするかと思います。
一般的には、薄く、四角い型で、何処にも持って行ける位の小さな掌サイズのカメラです。
キャノン・ニコン・パナソニック等の有名メーカーが、競って売り出しています。
最近の製品は、非常にコンパクトになっていますが、高性能になっています。
値段も安価の割に、高画質で手振れ抑止機能も付いているので、撮影が苦手な人でも、かなり良い写真が撮影出来ます。初心者にも易しいのが売りです。
旅行や、日常のちょっとした撮影に便利です。最近は、Wi-fi機能も有るので、手軽に自宅でプリントアウト出来る機種も有ります。
デジタル一眼レフカメラ
やはりカメラは一眼レフ!ということで、各メーカーの最先端な技術が使われています。
コンパクトカメラとの違いは、レンズを通した被写体を内部に有る特殊なミラーボックス(レフレックス)に反射させてイメージセンサーで読み取る方式で、ファインダーから見た被写体と、撮影したデータとのズレが少ない写真が撮影出来るカメラです。
と、このように書くと難しく感じますが、簡単に書くと
“自分の目で見たままの写真撮影が出来る”
カメラと言うことになります。
機能も、コンパクトカメラ同様の高い機能を持った機種が多く出ています。
またレンズをより明るいモノや高倍率なものなどに交換して、シーンに合わせてカメラを使う楽しみも味わえるのが一眼レフの最大の醍醐味ではないでしょうか。
ミラーレスカメラ
外見は、デジタル一眼レフカメラとほぼ同じ型ですが、全般的にサイズが少し小さくなっています。
“ミラーレスカメラ”自体に明確な定義は、まだ無く、メーカーによってはレンズ交換式アドバンスドカメラ、などとも言います。
一般的には名前の通り、カメラ内の構造にミラーが無いカメラのことを指します。
一眼レフカメラからミラーを外したカメラであり、レンズの交換できるコンパクトデジタルカメラでもあり…
小型ですが一眼レフと同じようにレンズを交換することで様々なシーンに対応でき、各機能の制度や速度もコンパクトカメラより優れている、
“両方の良いとこ取り”
を実現したカメラがミラーレスカメラとも言えますね。
コンパクトでは物足りないけど一眼はちょっと…という方にとっては、より気軽に撮影する楽しみを味わえるカメラでもあります。
デザインもおしゃれで可愛らしいものも多いですから、女性でも選びやすいのではないでしょうか。
『コンパクトカメラ』
『デジタル一眼レフカメラ』
『ミラーレスカメラ』
それぞれに長所、短所が有ります。
好みのメーカーや見た目で選ぶのも良いですが、今回身につけた知識で、機能や性能を吟味してみると納得の買い物ができるかと思います。
それぞれの特徴が分かれば用途によって使い分けもできるようになるので、自分の状況にあったカメラを探してみてください。
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