社会人としてのマストアイテムであるスーツ。
新社会人としていいスタートを切れるように、また服装で悪い印象を与えてしまって仕事がうまくいかないなどの事態が発生しないように…
新社会人がスーツを選ぶ助けとなる、よくある疑問について述べていきます。
社会人として働き始めた人はもちろん、これから入社する学生さんの内定式や入社式でも是非参考にしてくださいね。
それでは早速、
・リクルートスーツは使えるか?
・基礎知識
・ブランドについて
という、新社会人がよく抱く疑問について順に解説していきたいと思います。
リクルートスーツは使える?
就職活動で使用していたリクルートスーツですが、これは就職以降も使えるのか?というのが悩みどころですよね。
結論から言うと、問題なく使えます。
そもそも“リクルートスーツ”という種類のスーツは存在しません。
ただ、面接のときに悪目立ちしない、地味な就活向きのスーツを“リクルートスーツ”として紳士服量販店などが売り出しているだけなんです。
ですから、リクルートスーツとして購入したものを社会人になってから着回すことは何の問題もありません。
ただ、リクルートスーツは地味であることを重視するあまり黒無地である場合が多いですよね。
実はブラックのスーツというのは、ビジネスの場においてスタンダードなものではないんです。
どちらかというと冠婚葬祭用の略礼服として用いられるものです。
もちろんブラックスーツを着ている人も沢山いますが、総じて地味で暗い印象になってしまいがちなので、ネクタイやシャツなどトータルで差をつける着こなしが出来ると良いですね。
ビジネスの場で最も一般的なのがネイビー(濃紺)やグレーのスーツです。
今現在黒いリクルートスーツしか持っていないという方は、これらのスーツを買い足すと良いでしょう。
基礎知識
スーツは何着必要?
会社に勤めるとなったらば、平日の週5日勤務だとして、ローテーションを考えるとできれば5着はほしいところ。
ただ、いきなりそんなに買い足すのは経済的に余裕がない…という人も多いはず。
であれば、最低3着は最初に揃えておきましょう。
長持ちさせるためにも1日着たスーツはブラッシングなどをして2日は休ませたいからです。
3着あれば中2日空けることができますからね。
また、その際は2パンツ(ジャケットに同じパンツが2本着く)のものを購入するとさらに長持ちさせることができます。
というのも、スーツはジャケットよりもパンツが先に駄目になって着られなくなるということが圧倒的に多いからです。
ジャケットは内勤の場合や夏場は着用しなくても良いことが多いですが、パンツは常に履いていなければいけません。
穴やほつれなどがなくても、お尻の部分がテカテカと光ってしまい駄目になってしまうことが多いんですね。
ですから、できればジャケット1着に対して2パンツのモノを買うと長く着続けることができますよ。
ちなみに、同じものを毎日着続けて駄目になったら新しくする、というスタイルの方もいますが清潔感を保つためにも3着は用意することをオススメします。
毎日同じスーツを着ていると、自分は良くても周りの人間が不快に思うことがありますので、マナーとしても同じスーツを連続で着用するのは避けたいところです。
どんな色、柄を買えばいい?
多くの方が迷うポイントはここかと思われます。
先ほどもお話したように、確実にベターな3色が『ブラック』『紺』『グレー』です。
とりあえずはこの3色を着ていれば何か言われることはありません。
ブラックは冠婚葬祭用としても使えますし、近年はビジネススーツとしても定着していますので問題ありません。
リクルートスーツをそのまま流用しても良いでしょう。
紺は万能な色です。
様々な色に合うため便利です。
歴史や伝統を見ても外れのないカラーで、年配の方など幅広い層から受け入れられます。
グレーもビジネスの場では広く用いられる色ですね。
手軽にオシャレ感を出すことができますから、ビジネスの場でもファッションを楽しみたい方に人気の高い色です。
ただ、紺やグレーも明るさなど様々です。特にライトグレーなどはコーディネート次第ではボヤっとした印象になりますし、場合によっては派手で軽薄な印象を与えることにもなりかねません。
最初はネイビーやチャコールグレーなど、色の濃いモノを選んでおきましょう。
ストライプのスーツは平気?
就職活動では無地のスーツを着ていた方がほとんどでしょうが、社会人になってからはストライプなどの一般的な柄は全く問題ありません。
むしろ相手に若々しく爽やかな印象を与えることもできます。
自分のセンスを出して周りと差をつけたい方にオススメです。
ただし、ストライプとひとくちにいっても種類は様々です。
多色使いやあまりに派手なもの、極端に線が太いものなどは一般的な企業に勤める場合は避けたほうが良いですね。
ピンストライプやシャドーストライプなどから挑戦するのが良いでしょう。
スーツの相場
スーツ1着の相場はピンキリで一概にはいくらといえないのですが、新人の場合おおよそ3着で10万円前後を見積もっておけばいいでしょう。
少なくとも入社したばかりの場合、1着10万円や20万円以上もするスーツを買う必要は全くありません。
そもそも高級スーツにはブランド料が含まれていることも多々あるので、値段が高ければ一概に品質がいいとは限らないのです。
もちろん良い生地を使って仕立てられたモノもありますが、良い生地=長持ちとはなりません。
かえって高級な生地というのは繊細で耐久性がないこともあります。
3万円のスーツでも組み合わせと着こなしで十分スーツとしての役割を発揮してくれますから、
最初は高いものを1着買うよりも、安く数着揃えましょう。
避けたいNGスーツは?
避けたいものは光沢のある素材やカラフルな色のスーツです。
加えて、ボタンホールの色が派手であったりするスーツは相手に良い印象を与えないことが多いです。
お洒落は個性、といいますがそれは自分がどんな格好をしていても相手方に信用されるような存在になってからの話です。
特にビジネスの世界では信用が何よりも大切ですので、それを踏まえてスーツを選びましょう。
ブランドについて
スーツのブランドも無数にあり、どのように選べばよいのかわからないと思うのでここでは若者に人気で手の出しやすいものをいくつか紹介しておきます。
ユニバーサルランゲージ
(出典:store.uktsc.com)
最近人気のブランドです。
人気の理由はオールハンドメイドでありながら、5万円前後というコスパを実現しているところです。
デザインや素材にもこだわっているので一見の価値アリです。
COMME CA ISM(コムサイズム)
(出典:online.commecaism.jp)
2~4万円あたりの価格帯商品が結構あり落ち着いた印象です。
コムサ・デ・モードほど高価ではありませんが、老舗ブランドなので信頼がありますね。
いかがでしたか。
ここでご紹介したルールやマナーはあくまで一般的なもので、実際には業種や職種で雰囲気や慣習も様々です。
まずはここで学んだ一般的な知識を抑えつつ、徐々に先輩や上司などの雰囲気から学びとり自分にあったコーディネートをしてみてくださいね。
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