就職が決まった直後は喜びばかりで気がつかなかったものの、いざ就職を目前に控えると色々と準備するものがあって大変ですよね。
男性女性で多少の違いはありますが、スーツはもちろんのこと、鞄、時計、靴など揃えなければいけないものが非常に多いのは男女共通です。
卒業を目前に控え最後の学生生活を謳歌しようと遊びなどにも忙しい中でなんとか準備をすすめるわけですが、そんな中ついつい忘れてしまうのが
“小物”
の準備です。
スーツや靴など大きなものにばかり目がいきがちですが、小さくともビジネスの場で相棒になる大事なものはたくさんあります。
その代表格が“名刺入れ”ですね。
特に名刺入れは名刺交換の場で目ざとくチェックする人も多くいます。
名刺と共にあなたの“顔”になる存在ですから、抜かりなく選びたいところ。
今回はそんな大切な名刺入れ選びの基礎知識を紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
基本精神
小物選びの大前提として、ビジネスにおいては親しみやすさを相手に感じてもらうことが重要です。
特に新入社員にとって、印象に残らないというのも問題ですが、悪印象を与えてしまうのはもっと問題。
『日本的な考えだな』『いまどき時代遅れだ』
などと感じる方も多いかもしれませんし、私もその意見には大きくうなずきたいです。
ただ、ビジネスで相手にするのは大抵そんな“時代遅れなオジサン(オバサン)”ばかりです。
もちろんあなたと同じ新入社員や若手社員もいますが、特にに他社との取引の際には、あなたと相手先の新入社員が1対1で最初から最後まで仕事を決めるということはまずありません。
ほとんどの場合より上の人間が同席していますし、その場にはいなかったとしても最後には決定権のある人間が出てきます。
ですから、その決定権を持ったオジサンたちに嫌われるような出で立ちではアウトなわけです。
それでも俺(私)は個性を主張していく!という堂々とした気構えも大切ですが、企業に所属している以上あなた自身の色は=会社の色として見られます。
個性を出した結果会社が不利益を被るとなると、あなただけでなく会社全体に迷惑をかけてしまいますから、個人の前に会社の代表としてその場にいることを自覚しましょう。
選ぶポイントは3つ
さて、基本的な考え方を理解していただいたところで、じゃあどのようなものを選べばよいのか?ということについてお話していきます。
ビジネスの場では名刺交換を頻繁に行います。
どんなにIT化が進んでも、しばらくは形式的なものとして名刺交換の風習はなくならないと思います。
そして先ほどもお話したように名刺を交換する際には当然名刺入れを見られることになりますので、名刺入れの重要度はかなり高いです。
何も考えずに選ぶならば、
・(装飾などの無い)シンプル
・黒または茶
・革製
この3点を満たしていれば安心です。
デザイナーなど個性を提示することが最優先であるならば話は変わりますが、そうでなければカラフルなものは軽い印象を与えやすいので避けましょう。
茶には色々ありますが、これは名刺入れ程度であれば許容範囲ですので好みで選んでしまってもかまいません。
ただしあまりにも明るい茶はやはり軽い印象を与えがちですし、名刺入れだけでなく他の持ち物、たとえば鞄や靴などトータルで見たときの印象にも意外と大きく影響しますから、よく考えて選んでみてください。
焦げ茶など濃い色は比較的上品なイメージを与えやすいですが、迷ったら黒にしてしまうのが一番間違いはありません。
また色が黒ならば何でもいいかというとそうではありません。
ブランドのロゴや模様が大きく入っているものや、ステッチがカラフルなものも避けるのが無難です。
ステッチも素材と同系色のモノが良いですね。
黒や茶系の名刺入れに白のステッチだとカジュアルな印象を受けます。
黒や茶で他に色が無いと何となく寂しい印象を受け、ロゴやステッチで遊びたくなりますがそこは我慢。
余計なイメージや印象は与えないのがベターです。
素材に関してはやはり革製が良いでそしょう。
アルミやステンレスなどのハードケースのものを使用している方もいますが、これはマナー的にはNG。
どちらかというと固くて中の名刺が折れにくいという点で、金属製は保管の用途に適しています。
金属製のものを見るとおもちゃみたい、幼稚などと思う方も特に年配には多いので(個人的にはその発想もどうかと思いますが)金属製は選ばないほうが良いでしょう。
万が一落としてしまった際には大きな音もたてますし、床などを傷つけてしまう可能性もありますからね。
反対にしっかりとした革製のものを持っていると好印象を持つ人は多いです。
男性は特に歳を重ねるほど革製品へのこだわりが増すようで、上質な革製品を持っているだけで好評価に繋がることが多々あります。
少なくとも革製の名刺入れを持っていることでマイナスイメージを与えることはありません。
持つだけでマイナスにならないどころかプラスに働くこともあるのですから、素直に革製を持っておくのがベターです。
ちなみに革といっても様々ですが、一番ポピュラーなのは牛革です。
特にこだわりがなければ種類も一番多いので必然的に牛革から選ぶことになるかと思います。
名刺入れとしては馬の臀部の革(コードバン)を用いたものもややメジャーですが、こちらは牛革よりも固く丈夫で、独特の輝きが魅力的です。
ただしコードバンは高級素材のため一般的な牛革のものよりは値が張りがちです。
また水や傷にはめっぽう弱く一度ダメージを受けるとごまかしがきかない場合が多いので、取り扱いがデリケートなのが難点。
こだわりがなければまず手頃な牛革から手を出すとよいと思います。
マナーや慣習などで色や素材を縛られた上で、他人と差をつけるにはどうしたらいいのか。
高級品を選ぶのも一種の差別化戦略ですが、まずはそのモノを最大限よく見えるようにしましょう。
財布であれば詰め込みすぎない。
スーツでシワのない状態で、姿勢を伸ばして歩く。
名刺入れでもスッと出せるようにしておくなど、普段から心がけましょう。
モノはたしかにそれを持つ人の印象を大きく左右しますが、最終的にはその人がどう生かすかです。
しっかりと良いモノを選べたなら、それをより生かせるよう、普段の所作に気を配ってみてください。
モノで差別化を図るのではなく、モノを持ったあなたが他人と差をつけられるようなデキるビジネスマンを目指してくださいね。
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