スタバの次はコレ!サードウェーブ『ブルーボトルコーヒー』って何?

グルメ

 

 

アメリカで今大人気の“ブルーボトルコーヒー”がついに日本にも上陸。

日本でも本格的な“サードウェーブコーヒー”を提供するコーヒー店ができたのはコーヒー好きには嬉しいニュースですね。

今回は大注目のブルーボトルコーヒーの魅力に徹底的に迫りたいと思います。

 

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(出典:news.livedoor.com)

 

サードウェーブコーヒーって何?

 

ブルーボトルコーヒーを語るには、まず“サードウェーブコーヒー”の説明をしなければなりません。

サードウェーブコーヒーとは、その名の通り第三の波という意味です。

アメリカでの三回目のコーヒーブームのことを指します。

では1回目の波(ファーストウェーブ)、2回目の波(セカンドウェーブ)はあったのか?と言いますと、もちろんありました。

19世紀後半技術革新によりコーヒーの大量生産が可能になり一般家庭などにも広くコーヒーが普及したのが“ファーストウェーブ”です。

いわゆる“アメリカンコーヒー”が生まれたのもこの頃。

アメリカンコーヒーはご存知の通り浅く焙煎した豆を使用しているわけですが、1960年代以降その反動か深煎り豆ブームが起こります。

そして1971年にはスターバックスが、92年にはタリーズコーヒーが開業しいわゆる“シアトル系”コーヒーが一大ブームになります。

カフェスタンドでエスプレッソ×ミルクという新しい飲み物“カフェラテ”片手に語らうのがスタンダードになった時代です。

この“セカンドウェーブ”に反発する形として90年代後半に登場したのが“サードウェーブコーヒー”です。

チェーン店でも豆の栽培や精製からこだわり、一杯一杯を丁寧に入れるのがサードウェーブコーヒーの特徴。

今回取り上げるブルーボトルコーヒーは2002年に、ジェームス・フリーマンにより創業されました。

日本ではいまだにスターバックスなどがシアトル系コーヒーチェーンが全盛ですから、ブームの波が到達するまでに大分時差があったわけですね。

 

ブルーボトルコーヒーの魅力

 

ブルーボトルコーヒーのコンセプトは“個人の香り”がするお店づくりだということ。

創業者のジェームス・フリーマンはシアトル系コーヒーに否定的です。

コーヒーはたとえ味が良くてもそれだけではだめで、マニュアル化・効率化されて流れ作業的に提供されるものではないと考えています。

ですからブルーボトルコーヒーは、味はもちろんのこと店づくりなどトータルで考え、心を込めた一杯を提供していくとのこと。

そう聞くと、なんだか昭和の古き良き“喫茶店”を思い浮かべる人も多いのじゃないでしょうか?

しかしそれもそのはず、ジェームスはそもそもの着想を日本の喫茶店文化から得ています。

実は大の日本好きのジェームス、日本で触れた喫茶店の文化をアメリカでも、ということでブルーボトルコーヒーの創業に至ったのです。

ですから、“『サードウェーブ』の名手『ブルーボトルコーヒー』”などと聞くと目新しい何かのように思えるわけですが、日本人には馴染み深い

“おもてなしの心”を持った味わいある一杯を提供するコーヒー店のことなわけです。

もちろん単に喫茶店文化をそのまま持ち込んだのでは意味がないので、ジェームスによって上手にアメリカンナイズされた新しい文化であることは間違いないです。

店内に豆の貯蔵庫や焙煎の設備を備え、ただ出来上がりを待つのではなく待っているその間に豆からコーヒーになるまでの一連の流れをその目で楽しめる、といったショー的な要素を提供しているのがその好例でしょう。

 

 

どこで楽しめるの?

 

ブルーボトルコーヒーの日本第一号店は清澄白河に

『ブルーボトルコーヒー清澄白河ロースタリー&カフェ』

という名前で2015年2月6日にオープンします。

なぜ銀座や表参道、あるいは渋谷と言った日本のムーブメントの発祥地に店を構えなかったのだろうか?という素朴な疑問が湧くわけですが、それも

「本当においしいコーヒーを届けたい」

というジェームスのシンプルな思いを実現させるためのもの。

そのためには東京中の人が集まる都心に店を構え、一気に消費され忘れ去られるようなことがあってはいけないと考え東京中を歩き回って決めたそうです。

また発祥地のカリフォルニア州オークランドに環境的にも似ているとのこと。

そういった点ではたしかに清澄白河という選択は素晴らしいのではないでしょうか。

私も何度か訪れたことのある清澄白河は何とも独特な雰囲気のある場所だと思っています。

静かで車通りもあまりなく、高層建築が無く空が広い。

加えて現代美術館や清澄庭園などがあり文化的側面を備えており、個性的で味のあるお店も多い。

“ただの都会”でも“ただの田舎”でも無い、そんな“清澄白河にしかない空気”が一面に満ちています。

誰でも行ける便利な場所にあるのではなく、本当にブルーボトルコーヒーに行きたい!と思っている人が足を使って求めにいく。

ジェームスの理想が遂げられる最高の場所ではないでしょうか。

もっとも二号店は3月7日に青山でオープンする予定ですから、これで都心の人もより便利に行きやすく、かつ清澄白川は清澄白河らしさが保たれるという見事な采配です。

 

 

 

 

“サードウェーブコーヒー”の中でも特に日本に親和性の高い“ブルーボトルコーヒー”

日本の喫茶店文化がどのようにアメリカに持ち込まれ、またどのように進化して日本に帰ってきたのか。

とても興味深い今回の日本進出、是非その目と耳、そして舌で体感してみてください。

 

 

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