日本と言えば温泉、温泉と言えば日本…
というくらい日本人の心の中には温泉がありますよね。
特に寒い冬には体に染みるように暖かく、心まで暖かくなります。
また、温泉は気持ち良いだけでなく体にも良い影響があり、泉質によって効能はさまざまですが“湯治”という療養方法まであるほどですね。
でも、温泉の効能って実際はたいしたことないんじゃないの?湯治なんて気分の問題じゃないの?
なんて思っている人も多いはず。
でも、温泉は本当に体に良い効果があるんです!
最新の研究によると、なんと温泉には血管の老化、つまり動脈硬化を改善し、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ効果があるそうですよ。
一体どういうことなのか、詳しく調べてみました。
酸性泉に含まれる“亜鉛”“マンガン”がカギ
北海道大学の医学教授であり、日本温泉気候物理医学会の理事長でもある大塚吉則氏によると、
『強い酸性(pH3以下)の温泉に入ると、温泉中に含まれる“亜鉛”や“マンガン”が皮膚から体に吸収され、すい臓から作り出される“インスリン”の作用を高めてくれる』そう。
これによって血糖値が下がり、血管の老化、硬化を改善してくれるとのこと。
ちなみに強い酸性(酸性泉)の温泉と言えば、群馬の草津温泉や万座温泉、箱根の大桶谷温泉などが代表格。
なかでも大桶谷温泉は亜鉛とマンガンが日本有数の含有量とのことです。
実験でも驚きの結果が
理論上はたしかになるほど、といったところですが、果たして本当にそこまで効果があるのでしょうか?
実際に50代の女性2名で実験をしました。
この2名の女性は、それぞれ空腹時血糖値が112と103で正常値(100未満)よりもやや高め。
また、血管年齢はともに80最以上と大幅に実年齢を超えています。
この2名に対して、
・2泊3日
・食事制限なし
・運動なし
・1日2~3回の入浴(1回5分が限度)
以上のような条件で温泉に宿泊をしてもらい実験したところ…
なんと血糖値が92と83まで減少しそれぞれて正常値の範囲内に収まってしまいました!
血管年齢も共に40歳台と大幅な若返りに成功!
これは素直にすごいと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、普段自主的に食事制限をされたりと自分なりに気を遣っているお二人が、今回の実験では旅行気分でむしろ食べたいだけ食べているようでした。
それにも関わらずこの効果は驚異的ですね。
これには酸性泉の効能のほかに、温泉の温熱効果や、数回に分けて入浴したことで血管が拡張と収縮を繰り返し、血管のストレッチになり弾力性がアップしたのも理由のひとつだそう。
温泉成分と温浴効果がダブルで血管によい作用をもたらしたというわけですね。
温泉パワー恐るべしです。
いかがですか?
今回の実験で、温泉の効能はたしかに有効だとわかりましたね。
実験では特に運動や食事制限もなく、純粋に温泉旅行を楽しむような過ごし方でこれだけの結果が得られていました。
特に血糖値に悩んでいる方は、草津温泉や箱根温泉に湯治を兼ねた旅行に行ってみてはいかがでしょうか?
きっと身も心も健康的になりますよ。
コメント